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ニュースな英語


2007/04/18 第147号


みなさん、こんにちは。
このコラムはニュースを題材にしているため、配信の前日にWebでネタ探しをして書いています。

そこに今回のバージニアの大学での銃乱射事件。いきなりショッキングなニュースが飛び込んできました。

こういう(殺人者に何ら罪のない人が殺されるという)単純な構図の事件の場合、発生直後はたいていシンプルに事実を伝える見出しが多くなります。

Gunman Kills 32 in Virginia Tech Rampage
http://www.guardian.co.uk/uslatest/story/0,,-6563577,00.html
(バージニア工科大学で男が銃乱射、32人死亡)

Gunman Kills 32, Commits Suicide in Va.
http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/n/a/2007/04/16/national/a163809D82.DTL
(バージニアで銃を持った男が32人射殺、自殺を図る)

「gunman」は、単に「銃を持った者(警備員などを含む)」という意味もありますが、「殺し屋、無法者」という意味でも使われます(西部劇のタイトルでよくありますね)。
「rampage」は「大暴れ、凶暴な行為」。「怒りなどで荒れ狂って暴れ回る」状況を示します。

事件発生から多少時間が経過すると、見出しにも「感情」の色合いを含んだ言葉が並ぶようになります。

Anger mounts over university massacre
http://www.theaustralian.news.com.au/story/
0,20867,21572347-1702,00.html

(大学での虐殺に高まる怒り)

「massacre」というのは「(大量)虐殺、皆殺し」。
普通は戦争・内戦などの中で数百〜数千人(特に非戦闘員)が殺されるような事態に使われる言葉ですが、事件に対する「憤り」のニュアンスを込めるために使われているようですね。

背後関係や事件の経緯・状況などについて報道したり、大学の対応について論評する記事も徐々に出始めています。

Va. Tech president says shooter was student
http://www.ajc.com/news/content/news/stories/
2007/04/17/0417vatechshooting.html

(バージニア工科大学学長、銃撃者は学生と言明)

Questions remain after worst U.S. shooting rampage
http://www.reuters.com/article/topNews/idUSN16311336
20070417?&src=041707_0622_TOPSTORY_questions_begin

(史上最悪の銃乱射事件後に残る疑問点)

海の向こうでの事件、と思っていたら、日本でも選挙運動中の市長が銃撃されて重体。何とも気の重たくなる事件が続きます。
次回はもう少し、明るい話題の見出しを取り上げられると良いのですが……。

★「僕の選んだ道」と隔回で掲載します。お楽しみに!

 
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2007/05/16 第149号


国内のメディアでは扱いがかなり小さかったですが、ローマ法王ベネディクト16世が南米を訪問したニュースが海外ではかなり数多く取り上げられています。

Pope Benedict assails Marxism, capitalism at end of Brazil tour
http://www.canada.com/topics/news/world/story.html?
id=158c6c65-c57d-47cb-b46d-e36bd06a7d2a&k=45649

(法王、ブラジル訪問の締めくくりにマルクス主義、資本主義を攻撃)

「assail」とは、「(物理的に、または言葉で)人を激しく攻撃する」という意味で、執拗に責め立てる印象を伴う言葉。
言われている側の不快感を感じさせる表現ですね。

ただ、厳しい言葉が必ずしも有効に作用するわけではないようで……。

Pope's stern words fail to persuade all Brazilians
http://uk.reuters.com/article/worldNews/
idUKN1427548620070514

(法王、厳しい言葉でもブラジル人を説得できず)

「stern」は「厳格な、手厳しい」。権威を背景にした「いかめしさ」のニュアンスを含んでいます。
「persuade」は「説得する、納得させる」。「fail to persuade」で「説得するのに失敗する」となります。

ベネディクト16世は、「カトリック至上主義」的な狭量さを感じさせる人物のようで、カトリック信者の中でも評価が分かれているようですね。
ましてや他宗教の人間にはあまりウケがよろしくないようで……。

Brazil's Indians offended by Pope
http://www.ireland.com/newspaper/breaking/2007/0514/
breaking73.htm

(ブラジル先住民、法王の発言に不快感)

ここでの「Indian」は、南北アメリカ大陸の先住民のこと。最近は「Native American」と称することが多いですが。

「offend」は「(無礼・不作法に)気分を害する、立腹する」。
およそ「ローマ法王」という肩書きの人物に関連して出てくる言葉ではないように思われる言葉ですが、記事を読むとベネディクト16世はヨーロッパによる南北アメリカの植民地化を正当化する発言をしているようです。

今回の訪問は、南米でのカトリックの退潮傾向を食い止めるのが目的だったそうですが、その成果についての評価は厳しいものが多いようです。

今回は、日本のメディアでは比較的画一的に扱われてしまう話題を取り上げましたが、こういう話題について海外メディアを読み比べてみると、今までに見えなかったことが見えてきたりして楽しいですよ。

★「僕の選んだ道」と隔回で掲載します。お楽しみに!

 
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2007/06/20 第151号


みなさん、こんにちは。
先月から今月にかけて、ともかく話題を量産してくれたのがパリス・ヒルトン。
一時期よりは少なくなっていますが、話題がなくても引っ張り出してくるのがマスコミのようで、この記事は同時期に同じ刑務所にいた受刑者の話を取材して書かれたもの。

Paris Hilton is maid up in jail
http://www.thesun.co.uk/article/0,,2004580002-2007280192,00.html
(パリス・ヒルトン、刑務所内でもメイドがお世話)

最初、「maid up」を「made up(make upの過去形)」と勘違いして、「刑務所内でも化粧くらいするだろうよ、アメリカなら」と思ったんですが、違ってましたね。
「女中として仕える、身の回りの世話をする」という意味の「maid」を受動態で使っているんですが、正直、こんな用法初めて見ました(文法的には厳密に言うと誤りなのでは、と思うのですが……)。
元記事は英国の大衆紙「The Sun」なんですが、この手のメディアではこういうインパクト重視の「厳密には正しくない英語」を結構使うので注意が必要です。
日本で言うと「東スポ」あたりを想像していただければいいかと。

Paris Hilton Next Starring Role May Be as a Jailhouse Activist
http://www.nationalledger.com/artman/publish/
article_272614162.shtml

(パリス、次に演じるのは刑務所改革活動家か?)

「starring」は動詞「star」が動名詞化したもの。「(俳優などが)出演・主演する」という意味です。
「Jailhouse Activist」とは、刑務所内における受刑者の待遇改善を求めて運動する活動家のこと。
ロスの刑務所を管轄する当局が、パリスに「出所したら、刑務所の医療および心理ケアの改善が必要であることを訴えてくれ」と要請している、ということらしいですが、人選としてはどうなんでしょうね?

Ellen DeGeneres and Al Gore Gang Up on Paris Hilton
http://www.nationalledger.com/artman/publish/
article_27shtml

(Ellen DeGeneres とアル・ゴア、パリス・ヒルトン批判で団結)

Ellen DeGeneresはアメリカのコメディアン。アル・ゴアはかつての大統領候補。日本では映画「不都合な真実」関係の方がよく知られているかもしれないですね。
「gang up」は「手を組む、徒党を組む」という意味。
記事を読む限りでは実際には共同で何かをしているワケではないようで、これまでパリスを持ち上げてきたマスコミや、一連の事件に対する社会のバカ騒ぎに対して、共通して「他にもっと大事なことがあるんじゃないのか?」という意味のコメントをした、ということのようです。

とは言っても、約1ヶ月後には彼女も出所する予定です。家族は「出所パーティ」を計画しているらしいですし、その頃にはまたバカ騒ぎに火がつくんだと思いますが……

★「僕の選んだ道」と隔回で掲載します。お楽しみに!

 
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2007/07/18 第153号


一昨日、柏崎市沖で発生した地震。
やはりこれだけの規模の天災となると、世界各国のメディアが取り上げます。

Japan earthquake kills seven, injures hundreds
http://www.sciam.com/article.cfm?alias=japan-earthquake-kills-se&chanId=sa00
3&modsrc=reuters
(日本の地震で7人死亡、数百人が負傷)

「kill」はご存知のように「殺す」、「injure」は「傷つける」なので、見出しを直訳すると「地震が殺した、傷つけた」となります。
こういう無生物主語の使い方はニュースの見出しではよくあります。

Strong Quake Rocks Japan, Nuclear Plant
http://www.forbes.com/feeds/ap/2007/07/16/ap3917753.html (強い地震が日本を、原発を揺さぶる)

ここでの「rock」は「揺らす、揺さぶる」。
「rocking chair(ロッキングチェア)」の「rock」です。
「地震」は正式には「earthquake」ですが、見出しでは「quake」と短くされることが多いですね。恐怖や寒さで体が震えることも「quake」と言うので、「地震への恐怖」に引っかけている場合もあります。

上の見出しにもありますが、今回の地震で各国メディアの注目度が高いのが柏崎刈羽原発の状況。

Nuke Waste Drums Tipped in Japan Quake
http://www.guardian.co.uk/worldlatest/story/0,,-6784931,00.html
(地震で放射性廃棄物のドラム缶が転倒)

「原子力発電所」は正確には「nuclear power plant」。
「nuclear」は「(原子)核の、原子力の」という意味の形容詞ですが、これを略した「nuke」は、「核兵器、原発」を意味する名詞としても使用されます。

Reactor leaks radiation after quake
http://www.theaustralian.news.com.au/story/0,25197,22092852-1702,00.html
(地震後、原子炉から放射線漏れ)

「reactor」は原子力発電所の心臓部である「原子炉」を指しますが、もっと幅広く「原子炉を含む施設」の意味で使用されることもあります。

日本のメディアでは、見た目わかりやすい家屋の倒壊や避難所での住民の表情が中心に取り上げられますが、外国から見ると、これだけ地震が多い国で電力のかなりの部分を原子力に依存している、というのはかなり奇異に映るようですね。

むしろこういう目に見えない恐怖こそ、自国のメディアがもっと伝えるべきではないかと思うのですが……。

★「僕の選んだ道」と隔回で掲載します。お楽しみに!

 
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2007/08/15 第155号


事態が大きく進展しないまま長期化の様相を見せていることで、メディアでの扱いも小さくなりつつあったアフガニスタンでの韓国人拉致事件。
ここに来て、2名の女性が解放されたことでまた注目を集めたようです。

Taliban Release 2 Hostages
http://www.nytimes.com/2007/08/13/world/asia/13cnd-hostages.html?hp
(タリバン、2人の人質を解放)

Taliban free two Korean hostages
http://www.guardian.co.uk/afghanistan/story/0,,2147893,00.html (タリバン、韓国人人質2名を解放)

上の「release」は、捕らえている人や動物を「解放する」という意味で最も普通に使われる単語で、公式文書でも使用される中立的なニュアンスを持っています。

2つめの見出しの「free」も「解放・釈放する」という意味ですが、「自由になる」という意味合いが強調されます。
今回のような人質事件で使われる場合には肯定的なニュアンスを持ちますが、たとえば「犯罪者が証拠不十分で釈放された」ようなケースでは「野放しにする」といった感じの否定的なニュアンスを持ちます。
メディアは必ずしも中立ではありませんから、使われる言葉のメディアもそれぞれのスタンスで異なるワケですが、その一端を示すのが次の見出し。

2 Korean women still in custody
http://www.presstv.ir/detail.aspx?id=19276§ionid=351020403
(2人の韓国人女性、未だに保護下に)

これはイランのメディアの見出しですが、イスラム教国のイランでは当然多少なりともタリバン寄りのスタンスの報道が多くなります。

ここでは「人質」を示す「hostage」を(意図的に?)使わず、「custody」という言葉を使っています。
これは、日本ではいわゆる「保護観察」「補導」に相当するものを指し、懲罰的な「拘束・監禁」の意味合いの薄い単語です。

今回拘束された韓国人グループは、報道されている情報ではイスラム教徒の感情を逆撫でするであろうと思われる行為をかなりやってしまっているようで、イスラム教徒側からすれば今回のタリバンの行為はある程度「異教徒に対する教育」である、と受け取られているのかもしれません。

現実にまだ約20名が拘束されている状態なので、各国ともメディアは比較的中立的に事実のみを報道している場合が多いようですが、可能な限り早期の解決を願ってやみません。

★「僕の選んだ道」と隔回で掲載します。お楽しみに!

 
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